おばあちゃんが革クラフトの先生で、ちっちゃい頃「革の先生になりたい」とか夢にあったけどずっと思ってたわけじゃなくて…
でも何かはやっぱり残ってたのか、好きなバッグの形が、いつの頃からか自分の中にはっきりとありました。絵は描けないから、その形を誰かに見せてつくってもらうことはできない。だから自分でつくるしかなかったんです。

実際にバッグをつくりだしたのは、結婚して仕事を辞めてから。できあがったものを友だちにプレゼントしたりしてるうちに、「形はこれで柄はこっちのがほしい」とか「この布でつくってくれない?」とか“注文”が始まって、だからといってお金をもらったりではなく、「じゃあ材料費だけお願いできる?」という感じに、だんだんと。

自分がつくったバッグを直接お客さんの前に並べたのは、西荻手しごと市が初めてでした。緊張しました。お友だちが応援がてら買ってくれて、悪いなと思ったんですが「いらないものだったら買わないから気にしないで」って言ってもらえて、気持ちに余裕が持てるようになりました。

つくることが好きでもそれだけにならないで、広げるきっかけになったこの手しごと市はすごく貴重です。これからも、大きなことではなく、長くずっと続けていきたいなと思っています。

(2013年 冬号)